aboutエコツーリズム
エコツーリズムとは
「エコツーリズム」は、1982年に IUCN(国際自然保護連盟)が「第3回世界国立公園会議」で初めて取り上げられたといわれています。
京都のあらゆる魅力は、自然と深く関わり、大切にすることによって育まれてきました。このような魅力を守るために、住む人も訪れる人も、その土地の暮らしや文化を知り、それを尊重する旅の仕方が「エコツーリズム」です。
“京都”がいつまでも今後の魅力的な”京都“であり続けるためにも、”エコツーリズム“を考えてみませんか?
京のアジェンダ21フォーラム エコツーリズムワーキンググループとは
京都市の環境行動計画として生み出された「京のアジェンダ21」を実行に移すために創設されたのが「京のアジェンダ21フォーラム」。さまざまな立場の人々が意見交換し、協働し合い、「持続可能な京都づくり」をめざして活動する場です。「京のアジェンダ21」に謳われたシナリオに基づいてワーキンググループが運営され、活動進行中です。
そのワーキンググループのひとつがエコツーリズムワーキンググループです。
「これまでの取組」を見ていただくと、「こんなことをやっているところなんだな」と思っていただけると思います。
エコツーリズムの歴史と定義
エコツーリズムの歴史
1960年代 | ヨーロッパで、田舎の旅(ルーラルツーリズム)農村の旅(グリーンツーリズム) アメリカで、ナショナルパークツアー ガラパゴス諸島・・・ダーウィン研究所とタイアップしたゾーニングと厳しい規制による観光 コスタリカ・・・熱帯林の保全を兼ねた、持続可能な観光な実践 |
1982年 | IUCN(国際自然保護連盟)が、第3回世界国立公園保護地域会議で、エコツーリズムを取り上げる |
1990年 | 環境省・・・国立公園の新たな利用方策として、エコツーリズム提唱 モデル調査として、6箇所 |
1994年〜96年 | 京都市NGO 環境市民修学旅行のエコロジー化調査 「アーバン・エコツーリズム」提唱 |
1996年 | 「西表島エコツーリズム協会」発足 |
1998年 | 「日本エコツーリズム推進協議会」設立 |
エコツーリズムの定義
さまざまな言い方、言い回しがあるが、どれも、同じような中身である。
考え方のポイントとして、以下のことが言える。
- 従来型の観光・・・資源の発掘→整備→観光利用というサイクルしか考えていない。
- エコツーリズム・・・このサイクルに「資源管理」が組み込まれる。
- エコツアーは、エコツーリズムを具現化したものと考える。
- 例えば、エコツアーもネイチャーツアーも同じように見られがちである。全く同じコースで同じガイドでツアーを行っても、どのように行うか、どのように見せるかで、エコツアーになったり、エコツアーではない、ネイチャーツアーになったりする。「考え方」が大切であり、エコツーリズムは哲学であり、思想である。参加者、主催者も含めて、エコツーリズムを理解し、実行しているかでエコツアーになるかどうか決まる。
- 地域の自然・文化を資源管理・保護する(エコロジー)
- 地域資源を生かす住民の参画(コミュニティー)
- 観光を通じた地域経済の活性化(エコノミー)
- しかしながら、なかなか現実には、その連携をバランスを持って進めていくことは難しい。100年くらい長期にわたって、進めていく感覚が必要である。時には、3者の連携が薄くなったり、その1つが飛びぬけたりすることがあっても、100年くらいの時間の中で、バランスを持てた推進が出来ていれば、それは現実問題として、成功と言えるのではないだろうか。