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みやこのエコツーリズム

これまでの取組

1999年から、活動を開始しました。

1997年に、京都における「環境と共生する持続型社会への行動計画(京のアジェンダ21)」が作られました。その目標の1つにエコツーリズムが掲げられました。それを実践するために、このワーキンググループが作られたのです。

市民、業者、行政が参画して、およそ月1回のペースで、ずっと京都市内で会合を持っています。

もともと、京都市内にある、NPO法人「環境市民」が、世界で初めて、「都市空間においても、エコツーリズムは推進できる」と、「アーバンエコツーリズム」を提唱しました。1994年から、修学旅行生対象に「環境市民」は調査研究を開始し、貴重な成果を上げました。

それを踏まえて、このワーキンググループが立ち上がったのですが、「京都」という日本最大の観光都市で、どのように、エコツーリズムを広めていくのか、参考にできる事例は、他にありませんでした。さまざまな調査、シンポジウム、勉強会、エコツアー企画を行い、データを集め、戦略を練る所からスタートしました。

活動を始めてから、環境に配慮した、旅館・ホテルも増えてきました。また京都観光の流れも、「大型バスでの流れ作業的な」観光から、「じっくり、奥深く味わう」観光に、急速に変わってきています。

私達の活動が、少しずつ浸透してきていると感じています。

困難な壁も多くあるのですが、地球環境の危機を考えると、観光のあり方は、これから「エコツーリズム」に、ならざるを得ないと考えています。

旅をする皆さんの一人一人の理解と行動が大切となります。どなたでも会合に参加できますので、こちらまで、お気軽にご連絡ください。(2005.9.10)

ビジョンと主な取組

エコツーリズムWGでは、京都における環境調和型観光(エコツーリズム)の実現をめざして、京都の新しいエコロジカルな魅力づくり、観光関連サービスのエコロジー化、観光関連施設のエコロジー化を目標としています。

2002年度から2004年度までは、観光関連施設のエコロジー化に力を入れ、「環境にやさしい旅館・ホテル」試行事業(以下、試行事業)に取り組みました。試行事業では、旅館・ホテルのKES認証取得をサポートし、成果として5件の旅館・ホテルが認証取得しました。

今後は環境対策に積極的な宿泊施設をエコツアー情報の発信拠点としていくことで、環境調和型観光を実践するエコツーリズム都市につなげたいと考えています。

メンバー紹介

WGは、エコツーリズムに関心のある市民をはじめ、エコツアーを実践しているNPOのメンバー、専門家、観光に関わる仕事をされている方、観光行政関係者など様々です。また試行事業では、旅館・ホテルの方、旅行代理店の方にもご参加いただきました。

これまでの歩み

1999年4月に第1回の会合が開かれ、以来、環境に配慮した観光を京都で広めていこうと、月1回開催される運営会議を核にしながら、さまざまなプロジェクトを行ってきました。

① 観光施設エコ化プロジェクト

(*印は、大学の研究室と協働で実施)

②京都エコツアー実践交流プロジェクト

③普及啓発・学習活動

④エコツアー企画

2005年度活動報告

*HPの立ち上げ、充実

多くの人たちが環境にやさしい旅を選択するようになり、旅館ホテルが環境問題への取組をすすめるようになるために、Web「京のエコツーリズム」を立ち上げた。これまでのエコツーリズムWGの活動紹介、環境問題に熱心に取り組んでいる旅館ホテルを12件掲載したほか、広報支援を必要とする京都市内でエコツーリズムに関する活動をしている団体19件をWeb上で紹介した。

このWebを見た方から問い合わせがあり、Web上で紹介した団体を訪問されるなど、少しずつこのWebがエコツアーの波及に役立ちつつある。

*セミナー、シンポジウムの実施

・(出前セミナー 2005.11.9)

旅館ホテルの環境問題への取組をサポートするために、宇多野ユースホステルの従業員対象に「出前セミナー」を開催した。

他施設での具体的な環境問題への取組事例を紹介し、どうすれば自分たちの職場で取組をより進めていけるかについて意見交換を行った。従業員など12名の方々が熱心に耳を傾けてくださり、YHの所長さんからは「各施設の事例を知り、規模は違うが、工夫やヒントを得ることができ、刺激になったと思う」という感想をいただいた。

・(シンポジウム 2006.2.12)

多くの市民にエコツーリズムの考え方について知ってもらうため、平成17年度第3回環境活動交流会「愛を感じる旅をしよう 〜京都におけるエコツーリズム〜」(京エコロジーセンター主催)開催に協力した。

50名の参加があり、参加者アンケートには、「ぜひこのような会を継続して開いてほしい」、「複数の立場から話を深く聞けて大変新鮮で勉強になった」といった共感、応援のほか、企業からの参加者からは「今後の企業の責任を感じ、環境に対する取組を改めて考えていきます」といった意見をいただいた。

*エコツアーの開催

京エコロジーセンターと共催で、まち歩きをした後エコツアーコースづくりを行う「伏見エコ宝さがし講座」を開催した(2005.10.21)。参加者はスタッフを入れて15名で、エコツアーの担い手になりたいという希望者はまだまだ少ないが、参加者アンケートからは、内容の濃い議論をすることができ、参加者にエコツアーの楽しさを味わっていただくことができたことが分かった。

*エコ修学旅行誘致活動への協力

・(京エコロジーセンターへの協力)

京エコロジーセンターの、環境にやさしい修学旅行の誘致を促すチラシ「修学旅行生のみなさんへ」作成に協力した。作成されたパンフレットは全国約4,000校の小・中学校、高校に送付され、問い合わせが数件来ている。

また京エコロジーセンターがウェブを作成する際、エコツアーを実践している市民団体やプログラム、KES認証取得宿泊施設などの基礎情報を、京エコロジーセンターに提供した。

・(先生・生徒へのチラシ配布、アンケート調査)

修学旅行生や先生を対象に、環境にやさしい観光や滞在の仕方を呼びかけるチラシを作成・配布し、アンケート調査を実施した。先生からは、「これまで『環境にやさしい観光』という視点が抜けており、今後指導していきたい」「取組方法を教えてほしい」という回答を多くいただいた。

これまでの調査などのレポートについては、こちらをごらんください