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みやこのエコツーリズム

京都みどりクラブ

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2001年度、京都市まちづくり塾支援事業「夢・ロマン・京都シティ」に採択され、2年間の支援を受けられて、京都みどりクラブは誕生しました。JR京都駅の西近くの梅小路公園の一角を借りられて「ちょうちょ」が飛び交う素晴らしいコミュニティー花壇を運営されています。代表の柴田久子さんは、岩手県で、長年、コミュニティー花壇を運営され、多くの成果を残されてきました。京都に引越して来られたのを機に、京都でも、同じような取組をしたいという、強い温かい想いで、この支援事業に応募されました。厳しい審査と倍率を突破されて、活動を開始されたのです。柴田さんは、精神保健福祉の分野に長年、心を向けられ、健常者も含めた多くの仲間と共に、花壇でお花を育てる事が、精神福祉の観点から大変効果がある(園芸療法)ことに着目されました。

京都市から紹介を受けた、梅小路公園の花壇候補地は、土地もやせ、石ころや砂利だらけの、花壇にはおよそ適さない場所でした。でも、柴田さんは、肥料に工夫を凝らし、砂利を丁寧に取り除く根気強い作業を続けられ、素晴らしい花壇を作り上げられました。初めは10数人のメンバーでスタートした会も、今では、60名ほどに増えています。また、最初のメンバーが、指導者として、講師が出来るほどにも成長しています。それぞれのメンバーが、無理せず、マイペースで活動に参加しています。ほとんどの方が健常者、熟年の方で、和気合い合いと、とても穏やかに、初めての方でも自然に打ち解ける雰囲気です。火、水、土午前10時から1時間程度梅小路公園の花壇で、誰かが、お世話している活動状況です。また、梅小路公園の花壇の他にも、「ふれあいサロンみなみ」での出張交流会、花壇整備もされています。これは、精神に障害のある人が住民と交流し,社会参加できる「精神障害者ふれあい交流サロン」という趣旨で京都市が、平成13年度に設立したサロンです。さらに、ひきこもり青年自立支援のための共同作業所「パレットハウス」でも、出張交流会も開催しています。

堆肥作りの勉強会、下京の女性会、幼児クラブ、信愛女学院短大園芸療法の実習生などの他団体の受け入れもこなされ、活動の幅を、大きく広げられています。

京都市緑化協会の「グリーンフェア」にも積極的に参加され、フリーマーケット、押し花、苗等の小さな販売を通して、活動資金を確保されています。

(京都みどりクラブの素晴らしい所)

地道にゆっくり、無理せず、少しづつ進めるという雰囲気が溢れています。花壇には、いつでもふらっと寄ってみてください。飛び込みで花壇のお手入れに参加される方もたくさんおられます。なんとなく、気分が優れない時でも、花壇で、お花のお手入れをしていると、不思議と心が和んで、温かい気持ちになれるのです。ひとりでお手入れするのではない、その時出合ったメンバーと、何気ない話を交わし、土をいじっていると、心が必ず穏やかになってくる、これは、すごいことだと思うのです。メンバーも誰も「これをしなさい」と強制されることは絶対ないのです。やりたくない作業があれば、休んでいいし、やりたい作業があれば、やってもいいし、皆さんマイペースなのです。しゃべってもいいし、しゃべらなくてもいい、本当に自由なのです。でも花壇、お花で心がつながっている、そんな安心感が皆にあります。「ただ、お花のお手入れをするだけじゃないの!」と思っていたら、大間違いです。多くの人のいろんな心が、花壇に一杯つまっていることが、すごく温かく自分の心に伝わってくるのがわかります。健常者も障害者も幼児から年配の方まであらゆる方が楽しめる、ほっこりできる、そんな貴重な空間は、京都ではここだけで、全国的にも、めずらしいと思います。園芸療法を、奥深く実践されている、それをだれでも、いつでも直接体験できる、そんな素晴らしい空間です。

連絡先:075-712-1033