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みやこのエコツーリズム

「京の美意識」連続講座 京都嵯峨芸術大学

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2004年10月から開講した、月一回土曜日午後2時から1時間半から2時間の時間で行われる連続講座です。京都の「美」を深く探求されてこられた、第一線の方をお招きし、お話をなんと無料でお伺いできる貴重な機会となっています。

四季を織りなす美しい景観に恵まれ、都として約1200年に亘る歴史の時を刻んできた京都の街や生活には、独特の知恵や美意識が存在し、今なお、深い輝きと価値を持っています。

でも、近年の科学技術の発展は社会に急速な情報化や国際化をもたらし、街や生活が、機械化,スピーディー化、規格化されている現実があります。

京都に永く伝わる知恵や美意識をじっくり鑑賞・体験することで、私たちの生活を見直し、日本人が長い年月積み上げてきた、豊かな知恵・美意識学ぶ趣旨で開催されています。

(「京の美意識」連続講座の素晴らしい所)

京都を一言で表現すると、「粋」となると思います。その「粋」を支え、表現したものが「美」だと思っています。その京都の「美」を幅広く捉え、最前線で長年精力的に携わってこられているすごい方をこれだけの回数毎回揃えられて、講座を開講される情熱は敬服します。毎回受講することで、京都の街が大切にしてきたことを理解することができると思っています。来年の3月まで、講師の選定と日程を決められている準備の良さも群を抜いています。こんなすごい内容が、無料で受講できる講座は、全国どこにもないと思います。

(申し込み方法)

往復ハガキ、FAXで申し込む、インターネットからも申し込めます

郵便番号、住所, 氏名(ふりがな)、年齢、参加希望人数(1通につき2名まで)、電話番号、FAX番号と、参加を希望される講座名を明記の上、開講日の一週間前までにお申し込みください。折り返し参加証をお送りします。

なお、毎回受講したい方は、その旨を明記してください。お申込は初回のみで結構です。

また、2005年度の講座お申込み時に「毎回すべての講座を受講希望」としていただいた方も、改めて2006年度の受講申込みをお願いします。

〒616-8362 京都市右京区嵯峨五島町1番地

京都嵯峨芸術大学 芸術文化研究所 宛

FAX/075-882-7770 E-mail/geibunken@kyoto-saga.ac.jp

「連続講座・京の美意識」

(講座内容)

第15回「京の伝統工芸 -截金-」

講師:江里佐代子氏(重要無形文化財「截金」保持者)

純金箔やプラチナ箔を数枚焼き合わせて厚みを持たせ、細く線状、または、丸・三角・四角などに切り、それを筆端につけて貼りながら種々なる文様を描き出す「截金」。古人が仏像や仏画の加飾荘厳として生み出した技法・技術を大切にしながら、まり香盒や屏風など身近な工芸品への截金の新たな可能性を求める江里佐代子氏の世界をお話いただきます。

第16回「京で想う陶」

講師:宮下善爾氏(陶芸家)

自らの哲学を形にすることができるのが陶芸です。彩泥技法を用いて、優美で深い精神性を持つ作品を生み出してこられた宮下善爾氏をお招きし、ワークショップを交えながら、「ものをつくる」ということについてお話いただきます。

第17回「京の香り」

講師:畑正高氏((株)松栄堂代表取締役社長)

志野流二十世・蜂谷宗玄家元に香道を学び、香文化普及発展のために国内外での講演・文化活動にも意欲的に取り組んでおられる畑正高氏をお招きして、生活に安らぎと楽しみを与えてくれる京の香りを探っていきます。

第18回「京の織芸術」

講師:白井進氏((株)龍村美術織物 取締役)

龍村美術織物の創業者であり、あらゆる織物の可能性を追求し、織物を芸術に昇華することに生涯を捧げた龍村平蔵氏(1876〜1962年)の作品や、本学日本画の箱崎睦昌教授の原画を京都迎賓館大会議室タピスリーに仕上げた経緯などについてお話いただきます。

第19回「能と京都」

講師:橋本 雅夫氏・橋本 光史氏(観世流能楽師)

数百年の伝統を受け継ぎ、不思議かつ幽玄的な空間を創る能の世界。能楽の世界は一種独特な世界です。「何をしゃべっているか分からない」「何をしているか分からない」といった感想が大半を占めるでしょう。親子で能楽師という橋本雅夫・光史両氏をお迎えし、「古くて新しい」といわれる能の世界を肌で感じて下さい

第20回「想いをカタチに」

講師:深見陶治氏(陶芸家)

中国宗代の青白磁を原点として、現代を生きる人間の感性を追及される深見氏の抽象表現は、青白磁のもつ深遠な色合いとシンプルでシャープなフォルムとの融合によって、ある種のさわやかさと叙情性を見る者に与えてくれます。アメリカ、イタリア、オーストラリア等国内外へ発信し続けられる深見氏に、京都迎賓館の調度品製作や青白磁の造形美についてお話いただきます。

第21回「京の扇」

講師:福井芳秀氏((有)十松屋福井扇舗代表取締役)

日本人のオリジナルとされる扇(あふぎ・扇子)。有職・芸能の世界から生活雑貨まで、使い手との出会いと作り手の工夫の歴史。能衣装にも通ずる紅入・無紅など、様々且つ合理的な能の扇のデザインの数々。和洋を問わず必携の道具としての扇の役割は何か。芸能から生活雑貨まで末広がりな扇の 世界をお話いただきます。

第22回「京の文化 -殺陣-」

講師:上野隆三氏(殺陣師)

様式美の重んじられた殺陣に我慢できず、リアルな殺陣を追い求め、映画や本、剣術、空手を学んだ下積み時代。そこからどのようにして「殺陣師・上野隆三」が誕生したのかを映画関係者とのエピソードを交えてお話いただきます

第23回「美の工夫」

講師:千宗守氏(茶道・武者小路千家 十四代家元)

初祖、千利休宗易居士から現在まで十四代四百五十年余の歴史を持つ武者小路千家。「伝統とは革新の集積である」との信念を持ち、新しい世代へ茶の湯の普及に努められる家元千宗守氏をお招きし、京の茶の湯の奥深さを探っていきます。