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みやこのエコツーリズム

京都自然教室

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1986年から始められた自然観察教室です。それから20年、欠かさず月一回の観察会を続けておられる、京都で一番古い歴史と継続性を持つ自然観察教室です。代表は八木雅之氏、事務局長は板倉豊氏です。

自然教室を続ける中で、自然観察のリーダーや指導員、会を支えるボランティアスタッフが多く育っていることも素晴らしいです。事務局長の板倉豊氏は精華大学の環境社会学科の先生でもあられ、研究室の学生さんも多くスタッフとして活動を支えています。社会人含め多彩な顔ぶれのスタッフ約40名で運営しておられます。幼稚園向けの出前教室も開催されたり、無理のない範囲で、さまざまな委託も受けられています。

(京都自然教室の素晴らしい所)

月一回の活動日、内容が、毎年初めに全て分かるようになっています。スケジュールがとても立てやすいのです。また、事前の申し込みは全く要らないし、参加料も500円(小学生未満は無料)で、その日の体調に合わせて、家族で気楽に参加できるのは本当にありがたいです。学生スタッフと共に和気合い合いと、ざっくばらんなのに、スタッフの詳しい専門家の方がいらして、生物の名称、生態などを、詳しく魅力的に教えてくださいます。こちらのウェブを見ると専門的な動植物の生息データが、観察会の報告として詳細に上がっていて、専門的な側面からもデータを重ねられていて感嘆いたします。

エコツーリズムは、環境に優しい旅なのですが、環境を守るために、そのフィールドにどんな動植物が生息しているのか、毎年どのように、その生態が経過しているのか、その基礎データを持つことは、本来最初にすべき大切な作業です。なぜならそのデータがないと、どのように観光客がその生態系を荒らさずにフィールドを楽しむことができるのか、正確に判断することは難しいからです。しかし、大変な労力がいるため、多くのエコツーリズムサイトでその作業が充分出ないところが多いです。

これからの方向性として、このような基礎データを集める作業を、楽しみながら、リクリエーション、観光プログラムとして実施するようなシステムができれば、エコツーリズムは本物になっていくと思うのです。

さらに、小さな子どもに対しても、学生がスタッフとして多数お手伝いくださっているので、温かい弾むような調子で分かりやすくお話してくださり、子どもも目を輝かせて、夢中になっています。学生自身も、会の運営を主体的に任されていて、みんな生き生きとお世話されていて、自らも楽しんでおられます。「若者の居場所がない」「若者の現実体験の場が少ない」と言われて久しい現代にあって、若さあふれる大学生が居場所と主体性を持って貢献する姿は、きっと、学生自身の将来に大きな力になると感じます。板倉豊先生のワイルドで、温かい包容力もいつも魅力的です。

月一回の観察の中で、毎年の定点観測も組み込まれていることもすごい!と思うのです。毎年同じ時期に、同じ場所を観察することで、どのような変化が年を経ることで生じているのか、あるいは生じていないのか、それは何が原因なのか、参加する者の知的探究心を大いにくすぐり、また地球環境を考える意味でも、とても大切なことと感じるのです。

雨でも雪でも台風でもあります。台風の時にもなんと参加者はいらっしゃって、実施されたそうです。そのあたりも、回を重ねられた重み、会のおおらかさを感じます。専門家の話を聞くだけではない、その場でやってみる、体験してみるが主体なので、とても元気な気持ちになります。

ぜひ参加してみてください!

年間活動予定(2006年)

第237回  1月15日(日) 「賀茂川の水鳥たちを見よう」 左京区・北大路橋周辺 身近な川や池で見られる水鳥たちを観察しながら、バードウォッチングの基本をマスターします。

第238回  2月19日(日) 「琵琶湖の水鳥を観察しよう」 新旭町・水鳥観察センター 日本最大の湖に飛来する水鳥たちを観察して、身近な川で見られた水鳥たちの特徴と比較します。

第239回  3月26日(日) 「春の七草を探そう」 左京区・岩倉村松周辺 早春の里山で、春の七草や生き物たちを探しながら歩きます。

第240回  4月23日(日) 「山菜を味わおう」 左京区・鞍馬周辺 五感をフルに使って動植物の春を探します。恒例のヨモギもちつき大会も実施します。

第241回  5月27日(土) 「ヒメボタルを観察しよう」 大山崎町・桂川周辺 土ボタルとも呼ばれる陸生ホタルの生活場所と、閃光を放ちながら飛び回る様子を観察します。

第242回  6月10日(土) 「ゲンジボタルを観察しよう」 左京区・岩倉周辺 ゲンジボタルの生活場所や光り方を見て、代表的な日本のホタルの特徴を観察します。

第243回  7月23日(日) 「身近な川の水生生物を調べよう」賀茂川・高野川合流点 京都市内を流れる2つの川に生息する水生生物を調べて、川の健康診断をします。

第244回  8月19日(土)〜20日(日)「ブナ林の一日」 宮津市・世屋高原 1泊2日で丹後半島のブナ林に入り、森の生物たちを観察します。予約制です。

第245回  9月 3日(日) 「渓流の水生生物を調べよう!」 左京区・大悲山周辺 渓流に生息する水生生物を調査して、京都市内の川と比較します。

第246回 10月15日(日) 「ドングリを食べてみよう」 北区・船岡山 いろいろなドングリを集めて、縄文時代の知恵や利用法を体験します。

第247回 11月(日程未定) 「草木染にチャレンジしよう!」 左京区・京都精華大学 木の実や葉を集めて、植物を使った色の魔術を体験します。

第248回 12月10日(日) 「動物の見方」 左京区・京都市動物園 見ているようで見ていない動物の特徴を、クイズラリー形式で観察します。

毎回(8月を除く)、観察会への参加は申し込み不要です。

参加希望者は、ホームページまたは開催案内に掲載している集合場所へ直接お越しください。

開催案内の送付を希望される方は、年間送料800円(80円切手X10枚でも可)を事務局まで

送付いただくか、観察会へお越しの際にお名前と送付先を添えて、受付スタッフへお渡しください。

災害などの危険がなければ雨でも開催します。但し、状況により内容を変更します。

参加費は毎回1人500円です(幼稚園以下無料)。参加費には材料費・傷害保険代を含みます。

観察会中のケガ・事故には保険が適用されます。

問い合わせ:京都自然教室・事務局

〒606-8588 京都市左京区岩倉木野町137

京都精華大学環境社会学科 板倉研究室内

Phone&Fax 075-702-5227

E-mail sizenita@kyoto-seika.ac.jp

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