ページの先頭です。
本文をスキップしてメニューを読む
みやこのエコツーリズム

貴船神社

戻る

 洛北を走る叡山電鉄「貴船口」駅から、清流のせせらぎを耳にしながら歩くこと約30分。鴨川の水源地にあたる場所に、「貴船神社」はあります。この貴船神社は、全国にある貴船神社の総本宮で、水の神様の中でも高おかみ神(たかおかみのかみ)という水の供給を司る神様を祀っています。水の神様としてはもとより、縁結びや航海安全の神様としても、崇敬を集めている神社です。

 宮司の高井さんは、世界の重大な水問題を討議するための世界会議である「第三回世界水フォーラム」が日本で開催されることが決まってから、「会場は酒・料理・菓子などたくさんの水の文化を持つ京都で!」と当時京都府知事であった荒巻氏に京都へ誘致をしてもらえるよう働きかけました。そして、メイン会場が京都に決まったことをきっかけに、貴船プレ水フォーラム、水の音楽祭、第三回世界水フォーラム成功祈願祭など水フォーラムに関するイベントに協力するだけでなく、水の大切さや日本人と水・自然との関係を広く伝え始めました。

 貴船地区は22軒から成る集落で、うち20軒は観光業に従事しています。地域の方々も貴船の水や自然が素晴らしい恵みであることを認識して、地域ぐるみで環境保全活動に熱心に取り組んでいます。最近では、「古事の森」「世界文化遺産貢献の森」「水源の森100選」に選ばれた貴船の森で、都会の人も山の人も一緒に山仕事をしながら、森や水の大切さを五感で感じてもらおうという取り組みを行っています。

 「水の問題は、心の問題です。日本人は水をどう捉えてきたか、水や自然がありがたく、恐ろしいものであるから“神”が宿っていると考えてきたのではないでしょうか。

 山歩きをしていてのどが乾いている時に、遠くから水の流れる音がしたら水に駆け寄るでしょう。そしてその水を手ですくって飲むと『あー』という声をあげる人が多いのではないですか?その人は意識していなくても、『あー、水があるというのはありがたい』という気持ちになっているのだと思います」という宮司の言葉に、日本人と水との深いつながりを感じました。

水の大切さ、貴船のすばらしさを語って下さった高井宮司

貴布禰総本宮 貴船神社

〒601-1112 京都市左京区鞍馬貴船町180 

電話:075-741-2016